本記事では、「パーソナルカラー診断」を受ける前の予備知識と料金の目安について解説していきます。

「パーソナルカラー」ってなに?
人と色って関係あるの?



「パーソナルカラー」はみんなにあるよ。
順番に解説していくね。
結論からお伝えすると、以下の通りです。
- 自分のパーソナルカラーがわかっていると、服の色で顔色をよく見せることができます。
- パーソナルカラーと性格・気質は不思議なくらいリンクしています。
パーソナルカラー診断は占いではありませんが、「当たる」という表現もうなずけます。 - ほとんどの人は、自分が好きな色の中にパーソナルカラーがあります。
無意識に自分の色をわかっています。 - ただし、好きと思い込んで着ている色が、顔色を悪くしている人がいるため、「パーソナルカラー診断」を受けることをおすすめします。
- ドレープもあてずに、高額な料金を受け取っているカラーコンサルタントもいるようなので、診断内容に見合った料金か調べてから受けてください。
「パーソナルカラー」って聞いたことはあるけど、「人と色が関係あるの?」「自分にもあるのかな?」って思ってませんか?
そうです、あなたにもパーソナルカラーがあります。
「パーソナルカラー診断」では、ドレープという布を胸元にあてて、顔映りの良い色を調べます。
パーソナルカラーがわかると、自分のことも理解しやすくなり、周りの人のことも理解しやすくなります。
また、「やさしい人」とか「明るい人」とか、自分のことを表現しやすくなります。
会話が苦手な人は、色で自分を表現してみませんか?
そして、まわりの人のパーソナルカラーもわかるようになると、コミュニケーションが取りやすくなります。
ぜひ、最後まで読み、参考にしてくださいね。
パーソナルカラー診断 は占いですか?
パーソナルカラー診断は占いではありません。
次の点が誤解をまねくようです。
- パーソナルカラーを身につけると運気があがる
パーソナルカラーを身につけることで、顔色がよく見えるので、話しかけられることが多くなったり、よい仕事の依頼が入ってきたりします。結果として運気があがっていきます。 - パーソナルカラーと性格・気質が不思議なくらいリンクしている
これは、私も不思議に思っています。占いではありませんが、当たっています。
パーソナルカラー診断 は 自己診断できる?


私が知人を診断してきた中では、ほとんどの人は好きな色とパーソナルカラーは一致しています。
この記事の最後に、好きな色からパーソナルカラーを判定するアプリのリンクを貼っていますので、よかったら、使ってみてくださいね。
外見からの判断は、よほどに特徴がない限りむずかしく、思い込みで間違った判断をします。
日本の人の外見は、欧米の人のような特徴がありません。
女性は、髪の色を染めていたり、メイクをしていたりするので、本来の色と違う状態を見て判断すると、どんどん、ズレていきますよ。
一度、すっぴんの状態で客観的にパーソナルカラー診断を受けることをおすすめします。
パーソナルカラー診断 ってなに?


パーソナルカラーというのは
パーソナルカラーというのは肌の色、目の色、髪の色と調和し、その人を輝かせる色のことです。
顔のすぐ下にある色に影響されて人の顔うつりは変化します。
パーソナルカラー診断をしているところを動画で撮影してもらったのですが、後から動画を見ると胸元にあてている色が変わることで顔の色が変化する様子がはっきり撮影されていました。
色は近くの色に影響されて、見え方が変わります。
そのため、顔色も顔の近くにある色に影響されて、良くも悪くも変わるのです。
まずは、まったくパーソナルカラーを知らないかたに向けて、順番に説明しますね。
パーソナルカラー診断 は欧米でビジネス化し、日本では1990年頃から知られるようになりました。
この頃は「春(スプリング)」「夏(サマー)」「秋(オータム)」「冬(ウィンター)」という季節の名前をつけて、色を4つに分類していました。
それぞれの代表的な色は次の通りです。
春(スプリング)の色
夏(サマー)の色


秋(オータム)の色
冬(ウィンター)の色


私自身、診断してもらい、その当時、「春(スプリング)」と診断されました。
4つに分類した色彩はそれぞれ調和がとれていて、とても美しいです。
もっと流行すると思っていたのですが、その当時、日本でパーソナルカラーは、私が思ったほど流行しませんでした。
もともとパーソナルカラーは、欧米で誕生した診断方法で、肌の色、目の色、髪の色に、はっきりとした特徴のある欧米の人と比べて、日本の人の色調は、微妙で特徴がはっきりしていないため、単純に判定できないのです。
カラーコンサルタント(診断する人)のさじ加減で、無理矢理、分類されても、しっくりこない人が多かったようです。
パーソナルカラーの診断方法は、それぞれのカラーコンサルタントにより、改良されていきました。
その後、私もパーソナルカラー診断をしたいと思い、カラーコンサルタント育成のスクールに通いました。
そこで学んだ手法は、次のように改良されていました。
- 4つに分類したフォーシーズンという手法より、細かく分類していました。
- 診断結果は1つではなく、メインのパーソナルカラーと、サブのパーソナルカラーがありました。
改良されていましたが、「どのグループに分類するか」という診断方法の根本は変わっていません。
学んでいて、違和感を感じたのは、カラーコンサルタント(診断する人)の主観で、判定が変わることでした。
色黒のカラーコンサルタントと色白のカラーコンサルタントでは、診断結果は異なります。
カラーコンサルタント自身の好みは診断結果に影響します。
また、物のカラーコーディネートは、教科書通りにできますが、人は物と違って複雑で、教科書通りに分類できません。
スクールを終えてから、診断に必要なドレープを用意し、職場の人や友人を診断しました。
診断した人数は、100人くらいです。
スクールで学んだ手法には、違和感があったので、「一緒に、似合う色を見つけましょう」というスタンスで、始めました。
とても貴重な経験をさせていただき、この経験から、いろいろ気づいたことがあります。
- ほとんどの人は、その人の好きな色と似合う色(パーソナルカラー)が一致しています。
- その人の本来の色と違う色を身につけて、顔色が悪く見えている人たちがいます。
- 肌の色、目の色、髪の色に特徴のない人は、どの分類の枠にもはまりません。
- 「特別な色」をもった人たちがいました。しばらく「特別な色」と呼んでいましが、後になって、「特別な色」は、その人たちの「オーラの色」だとわかりました。
「オーラの色」と同じ色のドレープをあてると、独特の見え方がします。ドレープをあてて「オーラの色」がわかる人たちには共通点があって、自分の思い通りにできる人、自由に生きている人です。
パーソナルカラー診断 の歴史


ここで、理解を深めるために、パーソナルカラー診断の歴史について、振り返りましょう。
パーソナルカラーは、ファッションのカラーコーディネートビジネスとして広まりました。
ところが意外なことに、パーソナルカラーの起源となるエピソードは、服装の色ではなく、人の内面に持つ色について語られています。
パーソナルカラーのはじまりから現在までの移り変わりをお話ししますね。
はじまりのエピソード
パーソナルカラーのはじまりとなったヨハネス・イッテンのエピソードを紹介します。
ヨハネス・イッテン(1888年~1967年)は、スイスの美術教育者で、ドイツのバウハウスという美術学校で先生をしていました。
バウハウスは、1919年~1933年の14年間(ナチスにより閉校)、ドイツにあった美術学校で、美術と建築に関する総合的な教育を行い、当時の先進的な活動は、現代美術に大きな影響を与えています。
イッテンは、著書「Kunst der Farbe 色彩の芸術」の中で、パーソナルカラーのはじまりとなるエピソードを書いています。
1928年、学生たちに、調和のとれた配色で描くよう課題を出したところ、学生たちからは、「先生がよいという配色は、自分たちには調和がとれていないと思えるし、不快に感じる」と返ってきました。
そこで、「自分が調和がとれていると思う配色を作る」という課題に変更したところ、学生たちは、各自、独創的な配色を描き、どの学生も他の学生とは異なる作品を描いた、というエピソードです。
- 調和のとれた色彩は、ひとそれぞれ違うということ。(主観的色彩)
- その人の好む色彩は、その人の性格、思考、感情を表しているということ。
(以上は、著書「色彩論」(「Kunst der Farbe 色彩の芸術」の日本語版)より、要約して引用しています。)
パーソナルカラー診断 4シーズン
その後、カラーコーディネートは、アメリカでビジネスとして確立されました。
有名なのは、フォーシーズン(4シーズン)という手法です。
4シーズンでは、色彩を「春(スプリング)」「夏(サマー)」「秋(オータム)」「冬(ウィンター)」の4つに分類しています。
「肌の色は、暖色系(イエローベース)と寒色系(ブルーベース)の2つに分けることができる」という考えで、最初に、シルバーとゴールドのドレープを顔の近くにあてて、顔映りがよい方に分類します。
今は、「イエベ」「ブルベ」という呼び方がはやってますね。
ゴールドのドレープ


シルバーのドレープ


次に「春(スプリング)」「夏(サマー)」「秋(オータム)」「冬(ウィンター)」の4つのグループの代表的な色のドレープをあてて、どのグループか分類し、各グループの中でも、特に似合う色を調べて、ベストカラーを決定します。
次の画像は、それぞれのグループのピンク色にあたる色です。ずいぶん、違いますよね。


4シーズンでは、大きく2つ「イエローベース」と「ブルーベース」にわけています。名前の通りですが、「イエローベース」に分類される色は黄色となじむ色、「ブルーベース」に分類される色は青色となじむ色です。
イエローベース | 「春(スプリング)」 「秋(オータム)」 |
ブルーベース | 「夏(サマー)」 「冬(ウィンター)」 |
イエローベース


ブルーベース


現在のパーソナルカラー診断
「ゴールド」と「シルバー」のドレープをあてて、大きく分類して、というのは、もう昔のやり方になっています。
たしかに、「ゴールド」と「シルバー」で顔色が極端に変わる人もいますが、「ゴールド」と「シルバー」のどちらでもいける人の方が多いのです。
また、ゴールドとシルバーを身につけるとしたらアクセサリーなので、面積も小さく、どちらでもお好みでどうぞ、というスタンスになっています。
今となっては「ゴールド」と「シルバー」のドレープをあてるのは、「参考程度に」という位置づけになっています。
イエローベースか、ブルーベースか、というのも、色の分類としては、とても大好きな分類方法ですが、人に関していいますと、どちらでもいける人も多いです。
どちらでもいける場合ですが、どちらでいくか決めた方が、コーディネートはしやすいですよ。
イエローベース、ブルーベースの分類で、どちらでもいける場合も、明るい色の方が似合う、とか、深みのある色のほうが似合う、とか、似合う色の傾向は大多数の人にあります。
初期のパーソナルカラー診断では、「診断結果は一生変わらない」と言われていました。
断言できますが、加齢を始めとするいろいろな原因で、パーソナルカラーは変化します。
そのため、現在のパーソナルカラー診断では、「今日の状態で診断します。」と説明してから診断するようになっています。
加齢によって変化する人もいれば、変化しない人もいます。
過去の診断で似合うとされていた色に違和感を感じたら、改めて、現状の診断をした方がいいですよ。
私の場合は、春(スプリング)から夏(サマー)に変化していました。
パーソナルカラー診断 に使用するドレープの枚数


4シーズンでは、1シーズン約40枚あり、全部で約160枚あります。
サロンによっては、サロンオリジナルのドレープもあります。
基本的なドレープの使用枚数は次のとおりです。
- 各シーズンの代表的な色のドレープ(目安約10枚)をあてる
- 特定のシーズンのドレープ約40枚をあてる(特に似合うベストカラーを選定)
- 診断コースによって、もうひとつサブのシーズンのドレープ約40枚をあてる
パーソナルカラー診断 料金の目安


似合っていないのに、秋(オータム)の色の服を着ている人がいて、話を聞いたところ、パーソナルカラー診断をしてもらって、秋(オータム)と診断されたので、秋の色を選んで着ていたそうです。
似合ってないのになぜ?と思い、さらに聞くと、ドレープを使わず、診断されたとか。
その診断に数万円払ったと聞いて、驚きました。
「パーソナルカラー診断」は、みんなに受けてほしいと願っています。
ただし、「カラーコンサルタント」というのは名乗ったもの勝ちのところがあり、このような診断内容と料金が見合っていない話も実際に起っています。
私はパーソナルカラー診断を2回受けていて、また、診断する側の経験もありますので、妥当と思う料金をまとめます。
参考にしてくださいね。
診断内容 | 料金 | 時間 |
きちんとしたサロンでの診断 <診断場所> 診断に適した照明がある 全身を映す鏡がある <コンサルティングの流れ> ドレープを約100枚あてる 似合う色のグループを判定 ベストカラーの判定 カラーコーディネートのアドバイス メイクアップアドバイス カラー診断カルテ作成 | 30,000円(税抜) コンサルタント指名 +15,000円(税抜) | 90分 |
<診断場所> 診断に適した照明ではない 鏡が小さい <コンサルティングの流れ> ドレープを数枚あてる 似合う色のグループを判定 簡単なアドバイス | イベント会場での診断3,000円(税抜) から 5,000円(税抜) くらい | 30分 |
パーソナルカラー診断 は照明が重要


パーソナルカラー診断で、重要なのは、照明です。診断に適していない照明の下での診断は無効です。
パーソナルカラー診断では、非常に微妙な顔色の変化を見分けるので、太陽光くらいの光が必要です。
一度、屋根のある屋外でパーソナルカラー診断をしたことがあり、非常に、クリアに見えました。
私は、秋(オータム)の色だけは、顔に近づけてはいけないとアドバイスされています。
ところが、何回か、化粧品売場の店員さんに、「オータムが似合いそうですね」と声掛けされています。
百貨店などの店舗の中は、少し黄みがかった照明が多いので、誰でもイエローベースの秋が似合うように錯覚するのではないかと思います。
まとめ:パーソナルカラー診断はおすすめです
- 自分のパーソナルカラーがわかっていると、服の色で顔色をよく見せることができます。
- パーソナルカラーと性格・気質は不思議なくらいリンクしています。
パーソナルカラー診断は占いではありませんが、「当たる」という表現もうなずけます。 - ほとんどの人は、自分が好きな色の中にパーソナルカラーがあります。
無意識に自分の色をわかっています。 - ただし、好きと思い込んで着ている色が、顔色を悪くしている人がいるため、「パーソナルカラー診断」を受けることをおすすめします。
- ドレープもあてずに、高額な料金を受け取っているカラーコンサルタントもいるようなので、診断内容に見合った料金か調べてから受けてください。
パーソナルカラー診断 アプリ
好きな色からパーソナルカラーを判定するアプリを作りました。
ほとんどの人は、好きな色とパーソナルカラーが一致しています。
内面にもっている色を使って表現する方が、自分らしい生き方ができますよ。
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