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本記事では、もともと正常な聴力だった人が、聴力検査で、4000hzが聞こえなくなった場合の対応策を紹介します。
聴力検査で4000hzが聞こえないと困るの?
自覚症状もなく、日常生活も困らないけど、
1日でも長く自分の耳で音を聞くために対応が必要だよ。
結論からお伝えすると、以下がおすすめです。
- 騒音、音楽など、大きな音を聞かない(音量を下げる耳栓を使用する)
- 自然音(森の音、渓流の音、滝の音、高い声の小鳥のさえずり、虫の音など)を聞く
加齢の影響や騒音による聴力低下は、現状の医療で治療できないため、これ以上悪化しないよう対応する必要があります。
ぜひ、最後まで読み、参考にしてくださいね。
健康診断の聴力検査について
この記事を見つけた人は、健康診断の聴力検査で、「4000Hzの聞こえが悪い」と言われたのではないでしょうか?
急にそんなことを言われても、何のことか、わかりませんよね。
私がそうでした。
日常生活に困っていませんし、高い音の聞こえが悪いと言われても、なにひとつ、困っていません。
私は、1年間、対応が遅れました。
そして、今、後悔しています。
私と同じような人が、ひとりでも助かってくれたらいいな、と思い、この記事を書いています。
血液検査、尿検査、視力検査などは、どこで受けてもそれほど違いはありませんが、聴力検査は全く違います。
実施機関を選べるなら、防音室に入って聴力検査するところを選びましょう。
簡易な聴力検査では、聴力低下の危険サインを早期発見できず、手遅れになりますよ。
聴力検査 4000hz が 聞こえない ってどういうこと?
4000Hzの音が聞こえにくい場合は、加齢の影響や職場の騒音による影響などで、自覚のない聴力低下が始まっている可能性があります。
1000Hzは日常会話に必要な低音域、4000Hzは高音域になります。
高音域が聞こえないと、たとえば、電子体温計の音がわからなくなります。
1000Hzが聞こえている場合、日常生活に支障はありませんが、聴力低下が始まっているので、対応は必要です。
聴力検査 検査方法
選別聴力検査
会社などで受ける健康診断の聴力検査方法です。
労働安全衛生法で決められている職場の定期健診では、1000Hzと4000Hzの2つの音(周波数)について調べます。
騒音性難聴を早期に発見するために、この2つの周波数を調べています。
選別聴力検査の内容は次のとおりです。
- 防音室に入る。
- ヘッドフォンをつける。
- 1000Hzの音が流れてくる。聞こえている間、ボタンを押す。
- 4000Hzの音が流れてくる。聞こえている間、ボタンを押す。
(③と④は、片耳ずつ行います。)
防音室がない健診実施機関もあります。検診実施機関を選べる場合は、防音室のあるところを選びましょう。
1000Hzの音が聞こえにくくなっている場合は、日常場面の中でも聞き取りにくくなっているかもしれません。
そして、4000Hzの音が聞こえにくい場合は、加齢の影響や職場の騒音による影響などで、自覚のない聴力低下が始まっている可能性があります。
会話法聴力検査
会社などで受ける健康診断の聴力検査方法で、診察の際に医師との会話のやりとりの中で自然に聴力検査が終わります。
たとえば、こんなやりとりです。
「聞こえてますか?」
「はい」
「聞こえてますね。OKです。」
この検査方法では、聴力低下の危険サインを早期発見できず、手遅れになりますよ。
標準純音聴力検査
設備の整った耳鼻科で行う基本的な聴力検査方法です。
聞こえが悪い場合、どこにトラブルが起こっているのか調べる必要があります。
そのために、標準純音聴力検査で、気導と骨導の両方を調べます。
標準純音聴力検査の内容は次のとおりです。
- 防音室に入る。
- ヘッドフォンをつける。
- 125Hzから8000Hzまでの7種類の音が流れてくる。聞こえている間、ボタンを押す。(気導の検査)
- 耳の後ろの固い骨の部分に振動板をあてる。
- 125Hzから8000Hzまでの7種類の音が伝わってくる。聞こえている間、ボタンを押す。(骨導の検査)
(②から⑤は、片耳ずつ行います。)
標準純音聴力検査では単に聴力レベルを知るだけではなく、もし難聴があれば原因となっている部位の想定もある程度できます。
何種類も音を聞くので、この検査は疲れます。
気を抜くと、うっかりボタンを押し損なうので、正確に調べるため、集中して検査を受けましょう。
聴力検査 結果の見方
選別聴力検査 結果の見方
検査結果について、1000Hz では 30dB(デシベル)以下、4000Hz では 30dB 以下 であれば異常なしです。
デシベル は、音の強さ、音圧レベルを表しています。
数字が大きいほど、大きい音です。
耳が聞こえるしくみ
耳は、外耳、中耳、内耳の3つの部分からできています。
外耳で音を集め、中耳で振動に変え、内耳で電気信号に変換し、聴覚神経を通じて脳に送ることで、音を聞いています。
内耳の蝸牛という部分に、有毛細胞があります。
蝸牛は、音の振動を感知し、それを神経信号に変換して脳に送る役割を果たします。
有毛細胞は非常に重要な役割を果たし、耳の健康と聴力の維持にとって重要です。
有毛細胞は一度損傷すると再生が難しく、聴力の損失や難聴が進行することがあります。
「加齢により高い音が聞こえなくなる」 は本当?
聴力低下は20代より徐々に始まり、自覚がないのが一般的で、年齢とともに周波数の高い音は徐々に聞きにくくなります。
モスキート音といって、蚊の羽音のような高い音が、加齢によって聞こえなくなります。
モスキート音は一般的に17,000Hzから20,000Hzの高周波音で、かなり高い音ですね。
4000Hzは、一部の鳥のさえずりの音です。
楽器で例えると、ピアノの高音域、バイオリンの高音域、フルートの音域になります。
聴力検査 4000hz が 聞こえないと困るの?
4000Hzの音が聞こえにくくても、一般的には日常生活において大きな不都合はありません。
4000Hzは音楽や会話において重要な要素ではあるものの、他の音域によってその影響が緩和されることが多いからです。
ただし、聴力低下が進行すると、さまざまな面で生活に影響を及ぼす可能性があります。
例えば、高音域の聴力低下が進行すると、次のような問題が生じることがあります。
音楽鑑賞 | 高音部分が聞こえにくいため、音楽を十分に楽しむことが難しくなるかもしれません。 |
会話 | 高音域の音は、発音や発声の一部に含まれていて、聞き取りにくくなることがあります。 特に複数人が会話する騒がしい場面で問題となることがあります。 |
警告音 | 煙感知器や火災警報器、車のバックアップセンサーなどの警告音が聞こえにくくなると、危険です。 |
環境音 | 鳥のさえずりや風の音など、環境の特徴を知るために高音域の音が重要です。 |
聴力検査 4000hz が 聞こえない 場合 耳鼻科に行かないとダメ?
4000Hzの音が聞こえにくいと感じる場合、防音室のある耳鼻科に行き、詳細な聴力検査と診察を受けましょう。
小さな耳鼻科の場合、防音室がない可能性があります。
耳鼻科で詳細な聴力検査や診察を行い、聴力低下の原因を特定し、対処する必要があります。
高周波の聴力低下は、年齢、環境要因、過去の騒音暴露、耳の感染症、耳傷害などさまざまな要因によって引き起こされる可能性があります。
早期の診断と適切な管理が、聴力低下の進行を防ぐのに役立ちます。
4000Hzの音が聞こえにくいと感じる場合、耳鼻科に行き、適切なアドバイスを受けましょう。
ただし、楽器の演奏で聴力低下を起こしている場合ですが、楽器の音量について、理解されていない耳鼻科のドクターのアドバイスはあてになりません。
自分自身が演奏している楽器の音量は、騒音レベルです。
音量を下げる耳栓を使用するなど、早めの対応が必要です。
聴力検査 4000hz が 聞こえない 場合の 治療 方法は?
4000Hzの音が聞こえないのは、高周波域の聴力低下の可能性があります。
高周波域の聴力低下は、多くの場合、内耳の有毛細胞に問題があるために発生します。
有毛細胞の再生治療の研究はされていますが、現時点の医療では、死滅した有毛細胞を生き返らせる、または、増やすことはできません。
そのため、これ以上、有毛細胞を減らさないための対応が必要です。
聴力検査 4000hz が 聞こえない場合の 対応策
大きい音を聞かない
聴力を守るために、大きな音にさらされないように注意することが重要です。
音の大きさの目安は次のとおりです。
10dB未満 | 非常に静かな環境。ほとんどの人がほとんど何も聞こえない程度です。 |
20-40dB | 静かな環境。図書館や静かな住宅内での通常の会話レベルです。 |
50-60 dB | 一般的な日常の音。テレビの音量、一般的な交通音、静かなオフィスの会話などです。 |
70-80 dB | やや大きな音。通常の交通騒音、レストランの会話、音楽ライブ会場の音などです。 |
90 dB | 大きな音。ロックコンサート、建設現場の騒音などが含まれます。 一般的なヘアドライヤーもこの音量です。 長時間にわたってこのレベルの音にさらされると、聴力への損傷のリスクが高まります。 |
130 dB以上 | 非常に大きな音。航空機のジェットエンジン、銃声、爆発音などが含まれます。 このような音には、即座に聴力損傷を引き起こす危険性があります。 |
音楽が好きで、大きな音で聴いている場合や、楽器の演奏が趣味の場合、90 dBの音を長時間聴いている可能性があります。
イヤホンで聴いている場合は、できるだけ小さな音量で聴くようにしましょう。
楽器の演奏が趣味の場合は、ボリュームを下げる耳栓をおすすめします。
自然音を聞く
聴力の回復方法について調べていて、「自然音」がよいとの情報を見つけました。
「自然音」というのは、小鳥のさえずり、虫の声、清流の音、滝の音、波の音などです。
『「聞こえ」がよくなる 耳トレCDブック』(喜田圭一郎著)というCD付きの本を見つけて、購入しました。
「自然音」には、極めて高い周波数の音が多く含まれており、耳によい刺激になるとのことです。
道路を歩いていても、自然音に意識が向くようになりました。
聴力については、「これ以上悪化させない」を目標にしています。
個人の感想ですが、「自然音」を聞くようになって、脳の中がクリアになっている気がします。
ぜひ、お試しくださいね。
聴力検査 4000hz が 聞こえない場合の おすすめグッズ
おすすめのスピーカー
Anker Soundcore mini (コンパクト Bluetoothスピーカー)
このスピーカーは、低価格で、microSDカードが使用できるので、おすすめです。
「自然音」をBGMのように流すために使用しています。
楽器を演奏する人へ おすすめ耳栓 ミュージシャンイヤープラグ
楽器などの音量について
楽器などの音量の目安は次のとおりです。
120~130dB | パーカッション、ドラム、サックス、オペラ歌手、ライブハウス |
100~110dB | トランペット、ホルン、トロンボーン |
90~110dB | グランドピアノ |
95~100dB | クラリネット、チューバ |
90dB | フルート、バイオリン、チェロ、ギター |
これらの楽器の音量を長時間聴くと、聴力低下の危険があるので、耳栓を使用することをおすすめします。
私は趣味でいくつかの楽器のレッスンを受けていますが、どの先生からも、聴力低下の話を聞いたことがありません。
それは、なぜか。
どの先生も、音程を聴き分ける能力に長けています。
聴力について、自信を持っていることもあり、まさか、自分の耳が楽器の音量によってダメージを受けているとは、思っていません。
楽器の先生は、自分から聴力検査に行かない限り、聴力検査を受ける機会がありません。
もし、本記事を読んでいるのが楽器の先生でしたら、手遅れになる前に、定期的に聴力検査されることを強くおすすめします。
また、趣味で楽器の演奏をしている人も、1日でも長く音を楽しめるよう、耳を守ってくださいね。
ミュージシャンイヤープラグの紹介
センサフォニクス社のミュージシャンイヤープラグという耳栓を紹介します。
趣味の楽器を全部やめないといけないかも、と思い、何か続けていく方法はないか調べていて見つけました。
この耳栓は、オーダーメイドで、自分の耳型を採取してもらい、製作してもらいます。
商品説明について、公式サイトから引用します。
公式サイト https://www.sensaphonics.jp/index.html
この「Musicians Earplugs(ミュージシャン・イヤープラグ)」は、音質を変えずに、音量だけを下げることができるように作製され、微妙な音質の変化であっても支障をきたす音楽家などが利用できるようにした専用の耳栓です。その大きな特徴は、本人の耳型を採取して作製するオーダーメイド・イヤープラグであること。ユーザーの耳の形状に合わせて医療用シリコンで作製したモールドに、遮音する音量を調整した特殊な音楽用フィルターを装着して、希望の透過音量が選べるようになっています。このフィルターは9dB,15dB,25dBの3種類で、規定の音量を遮音することができます(9dBフィルターの場合はカット量が9dB、25dBの場合は25dB分の音量を、音質バランス=周波数特性を変えることなく遮音)。
https://ear-monitor.com/?p=2785
実際に使ってみた感想をまとめます。
15dBのフィルターを使ってみたところ、バイオリンとフルートについて、かなり、耳への負担が軽減されています。
商品説明のとおり、音質が変わっていないだけではなく、むしろ、音がキレイに聴こえます。(個人の感想です。)
自分自身には、音の芯だけ聴こえて、細かい雑音が聴こえないようです。
バイオリンの場合、低音(G線)の響き方が、15dB(カット)のフィルターでも不安なので、25dB(カット)のフィルターに変えようか検討中です。
フルートには、15dB(カット)のフィルターでちょうどいいように思います。
また、グランドピアノも音が大きく、15dB(カット)のフィルターでは不安に思います。
私の楽器の練習時間は、長くて1時間程度です。
それでも、耳はダメージを受けていますので、もっと長時間、楽器の練習をする人には、ぜひおすすめします。
まとめ:1日でも長く聴力を保つためには予防が大切
- 騒音、音楽など、大きな音を聞かない(音量を下げる耳栓を使用する)
- 自然音(森の音、渓流の音、滝の音、高い声の小鳥のさえずり、虫の音など)を聞く
加齢の影響や騒音による聴力低下は、現状の医療で治療できないため、これ以上悪化しないよう対応する必要があります。
しっかり対策して、1日でも長く自分の耳で音を聴けるようにしましょうね。